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東京タワー蝋人形館 [c:TULL Trivia]

ゴールデンなウィーク中に東京タワーに行ってきました。15年ぶりです。

ここには蝋人形館があり、そこには古き良き洋楽ロックミュージシャンの蝋人形も飾られていることは有名です。

ま、ジャンルがハードロックとプログレに偏ってますが・・・

どういうわけか、我らがIan Anderson大先生の人形もあります。しかしほとんどの来訪者はこの髭の笛吹き男が誰だかさっぱり分からないと思われます。
人形の周りにはJETHRO TULLグッズが所狭しと並べられており、ファンならここで30分は暇をつぶせます。ほしいなあ・・・

本人も多分知ってますよね。

15年前と比べて、ガラスケースに入ってたりして触れなくなった人形が多かったです。観光客のマナーが低下したということでしょうか。

写真も禁止でした。
↓これは15年前の写真。フルートを取り上げて勝手に吹いて館員に怒られたのは良い思い出。(←こんな奴がいるから!)

Anderson_2


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幻のAQUALUNG [c:TULL Trivia]

(記事が古いので最後の追記も読んでください。)

JETHRO TULL / ジェスロ・タルの代表作とされる1971年のAQUALUNG。しかし、当時から現在までのメンバーであるIan Anderson(イアン・アンダーソン)とMartin Barre(マーティン・バー)はことあるたびにこのアルバムに対する不満を述べている。

ベーシストがGlenn Cornick(グレン・コーニック)から素人のJeffrey Hammond(ジェフリー・ハモンド)に代わったことも原因なのかレコーディングは実に難産であり、Andersonが愚痴っていたことをマネジャーだったTerry Ellis(テリー・エリス)も証言している。

AQUALUNGがレコーディングされたのは1970年12月から1971年の2月ごろで、場所はロンドンのベイジング・ストリートにあったアイランド・レコードのスタジオ(現サーム・スタジオ)だった。

しかし、これに先立ちJETHRO TULLは1970年の6月にスタジオに入っている。このレコーディングから"Wond'ring Again"が陽の目を見ているが、本当は4枚目のアルバム(後のAQUALUNG)をレコーディングしようとしていたのではないだろうか。

というのも、この翌月にはツアーに出ているが、ここで"My God"がプレイされ始めているし、11月のカーネギーホールでのライヴのMCでは"My God"がレコーディング中であることが述べられている。

少なくとも、6月のスタジオ入りで"My God"が形になったことは間違いないと思う。そして、"Wond'ring Again"をはじめその他にもレコーディングされた曲はあったが、内容に満足がいかずお蔵入りになったのではないだろうか。

だとしたらAQUALUNGは元々Glenn Cornickがベーシストだった編成で製作開始されたものということになる。このゴタゴタもCornickがクビになった一因かもしれない。

もしまだレコーディング音源が残っているならオフィシャルで出してほしいものだが。

↓最終的にAQUALUNGがレコーディングされたスタジオ(現在)。アルバム的には皮肉にも教会を改修したものである。

大きな地図で見る

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2012/2/12 追記
AQUALUNG40周年記念盤がリリースされたことでこのモーガンスタジオでのボツレコーディングの全貌が明らかになった。ボツったのは以下の3曲。
"Wond'ring Aloud, Again"(原題は""Wond'ring Aloud"か)
"My God"
"Just Trying to Be"
上記は40周年記念盤リリース前の2010年に書いたものだが、思ってたことが案外外れてなくて良かった・・・

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「さらば青春の光」と「ロックン・ロールにゃ老だけど死ぬにはチョイト若すぎる」 [c:TULL Trivia]

THE WHOのロックオペラQUADROPHENIA / 四重人格をベースにした映画QUADROPHENIA / さらば青春の光ではモッズとロッカーズの対立が描かれてます。主人公のJimmyは現役モッズの若者だが、モッズのカリスマ、Ace(エース、じゃなくてアイスだよ!)がふだんは堅気であることに幻滅し、結局モッズから足を洗う。「さらば青春の光」って邦題がすでにネタバレという・・・

一方、TOO OLD TO ROCK'N'ROLL:TOO YOUNG TO DIE! / ロックン・ロールにゃ老だけど死ぬにはチョイト若すぎるの主人公Ray Lomasはロッカーズだが足を洗わずに歳だけとってしまった男。しかし結局足を洗うことなく、リバイバルブームがやってきて再び栄光を手にする。ま、この他力本願な展開はすっきりしないですが・・・

両者を鑑賞すると細かな部分でそこはかとなく共通点を感じるのです。

さらば青春の光はモッズカルチャーを描いた名作という評価があるけど、TOO OLD TO ROCK'N'ROLL:TOO YOUNG TO DIE!も当初の予定通りミュージカルになればロッカーズカルチャーを描いた名作になれたのかな??TOO OLD TO ROCK'N'ROLL:TOO YOUNG TO DIE!のころのJETHRO TULLの宣材写真はもろロッカーズです。

ちなみに、モッズといえばTHE YARDBIRDSもモッズに分類されますが、元メンバーのPaul Samwell-SmithはJETHRO TULLのTHE BROADSWORD AND THE BEASTをプロデュースしてますね。

ところで、さらば青春の光QUADROPHENIA / 四重人格の映画化、という人もいるけど、ベースにしているだけで映画化というのはちょっと違う気がする。それにしてもこの映画のコックニーはきつい・・・

ああそう、Robert Frippの嫁さんが主要キャラで出てますね。




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世界の車窓から [c:TULL Trivia]

TV朝日の「世界の車窓から」が「田園地帯とハイランド地方縦断の旅」シリーズです。Ian Andersonの故郷、スコットランドの鉄道旅行です。

現在旅は北イングランドを北上していますが、今週土曜の放送で、Andersonが小学生時代を過ごしたエジンバラに入るようです。その後、アバディーン、スペイ川、インヴァネス、そしてスカイ島への入り口、カイル・オヴ・ロハルシュと、Ian Andersonに縁の深い土地をめぐります。

個人的にもスコットランドはかつて過ごした馴染みの国。懐かしい気持ちになりながら毎日楽しみに見ています。

Andersonの出生地、ダンファームリンは出るかな?


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JETHRO TULL 2009総括 [c:TULL Trivia]

あけましておめでとうございます。

昨年、2009年も結局ニューアルバムは出ませんでした。

そんなJETHRO TULLの2009年の主なトピック、まとめです。

[E:cd]LIVE AT MADISON SQUARE GARDEN 1978 DVDのリリース
全盛期のライヴ映像の待ちに待ったオフィシャルリリースでした。実は放映分しか映像が残っていなかったというのは肩透かしでしたが・・・

[E:cd]LIVE - CHRISTMAS AT ST BRIDE'S 2008のリリース
わざわざTHE JETHRO TULL CHRISTMAS ALBUMとの抱き合わせというのがアレでしたが、個人的にはアルバムの趣旨もありカットされがちなMCが結構入っていたのが嬉しかったです。

[E:cd]JACK-IN-THE-GREEN - LIVE IN GERMANY 1970-93 DVD日本盤リリース
値段は張りますが、歌まで含めて全編字幕付きというつくりに日本の関係者の漢気を見ました。採算考えてないですよね?MSGライヴも40周年DVDもこの調子でやっちゃってください。

[E:cd]メンバーの健康問題
Ian Anderson(イアン・アンダーソン)とMartin Barre(マーティン・バー)が指を怪我しました。保険金ガッポリだろうn・・・いやいや、完治してください。本当に。Mick Abrahams(ミック・エイブラハムズ)の病状も心配です。メールのやり取りをしていて実は柔道を通して親日家ということが分かりました。日本に来たいらしいです。円高だしどうでしょう? > 呼び屋の方

[E:cd]新メンバー
これまた怪我のJames Duncan(ジェイムズ・ダンカン)に代わってMark Mondesir(マーク・モンドサー)がドラマーの椅子に座りました。初の黒人メンバーとなります。


2010年はとにかくスタジオ盤を出してほしい。新曲はずいぶんライヴで披露されてますが、Ian Andersonのソロでも良いので形にして出さないと。
70年代の映像もまだ残っているのがありますからね。75年のパリとか、76年のタンパとか。小出しにしてるんだろうな・・・


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最近のセットリスト [c:TULL Trivia]

昨年のツアーは結成40周年ということで初期3作からのセレクトを中心としていましたが、最近のセットリストを見ると、1969年リリースのセカンドアルバムSTAND UPからのセレクトが多いようです。

全10曲中、"Look into the Sun "と"Reasons for Waiting"を除く8曲が選曲されています。おそらく、STAND UPリリース40周年ということだと思います。

それにしても、昨年THIS WASが出たように、STAND UPの40周年Collector's Editionは出ないのでしょうか?全英第1位の名作なんですが。


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[小ネタ]Ian Andersonは実は逆玉 etc. [c:TULL Trivia]

最近届いたA NEW DAYの#97について書こうとしたが力尽きたので小ネタ。

Ian Anderson(イアン・アンダーソン)の今の奥方であるShona(ショーナ)の実家、Learoyd(リロイド)家は公爵夫人を二名輩出しているアッパークラスである。Andersonはミドルクラス出身だから階級的には逆玉といえるかも。しかし、どんなにミュージシャンとして成功をおさめてもアッパーミドル止まりなのが英国階級社会。嫁の実家を超えることはできない。

さて、そんなAnderson氏にワーキングクラスなライフスタイルを蔑まされていたという、夭逝した名ベーシストJohn Glascock(ジョン・グラスコック)。彼がRAINBOW / レインボウに誘われていたのはマニアにはそこそこ知られているが、1976年頃、THE GODS / ザ・ゴッズ時代の同僚Ken Hensley(ケン・ヘンズリー)にも誘われていたという。同年夏まで何度もアプローチされたというから、おそらくJohn Wetton(ジョン・ウェットン)の後任としてのURIAH HEEP(ユライア・ヒープ)への加入要請だったのだろう。どちらにしろ、JETHRO TULLとはギャラが違いすぎると思うし、Barrie Barlow(バリー・バーロウ)との関係もあっただろうから真剣に考えたとは思えないが。

ちなみに、HEEPは1978年にTULLの米ツアーの前座を務めたが、このときGlascockは病に倒れておりステージには代打のTony Williams(トニー・ウィリアムズ)がいた。Hensleyは何を思っただろうか・・・

下記の3分40秒くらいでわずかに見られるGlascockの雄姿がカッコイイ!



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ベートーベン「第九」 [c:TULL Trivia]

JETHRO TULL / ジェスロ・タルは言うまでもなくIan Anderson(イアン・アンダーソン)のワンマンバンドであるが、ライヴでは、ほぼ必ずIan Anderson抜きのインスト曲がプレイされる。バンドの看板不在ということでかえってメンバーの力が入っていて聴きものだったりする。

しかしそれらの曲の多くは残念ながらオフィシャルでは日の目を見ていない。曲の大半はオリジナル曲なのだが1976年頃のライヴでのベートーベンの「第九」をロックアレンジで演奏していて興味深い。しかも取り上げているのがよく知られた第4楽章「歓喜の歌」ではなく第2楽章というのが渋いではないか。キーボーディストのJohn Evan(ジョン・エヴァン)、David Palmer(デイヴィッド・パーマー)あたりの選曲か。



ちなみに、この米ツアーではRAINBOW / レインボウが前座を務めていた。この1年後ぐらいからRAINBOWはライヴで同じ第九から「歓喜の歌」をやり始め、1981年に"Difficult to Cure / 治療不可"として完成させる。私はRitchie Blackmore(リッチー・ブラックモア)はこのTULLの演奏から着想を得たのではと思っている。


Rainbow - Difficult to Cure - Difficult to Cure


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JETHRO TULLの幻の初来日?大阪万博 [c:TULL Trivia]

The Ministry of InformationのJETHRO TULLツアーヒストリーは、ブートや投稿を元にしたセットリストも載せられていて大変役に立つのですが、1970年8月のところに驚くべき記述があります。

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Aug. '70
Tull's plans were to fly to Japan on 14/8/70 to headline a music festival at Expo '70. After 11 days in Japan, they were to travel to Australia & New Zealand for a week of major concert appearances. However, these plans failed to materialise, and the subsequent three US dates were presumably added at a late stage

意訳
1970年8月
TULLは大阪万博のミュージックフェスティバルのヘッドライナーを務めるため、1970年8月14日に日本に飛ぶ計画だった。日本で11日間を過ごしたのち、1週間にわたって大きなコンサートに出演するためオーストラリアとニュージーランドへ渡航する予定だった。しかし、これらの計画は実現せず、おそらくは最終的に下記3日の米国公演が追加されたと思われる。

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ちなみに、8/11にカナダのヴァンクーヴァーでライヴをやっており、また、8/30にはワイト島フェスティバルに出演しています。上記の話が事実とすれば、8/14~11日(日本)~7日(オセアニア)となり、ワイト島(英国)には出られません。なんか怪しい話ですね・・・が、日本やオセアニアへの滞在予定日数がただ間違っているのかもしれません。強行スケジュールには変わりありませんが。当時を知る方、関係者の方の情報求む。

もし、JETHRO TULLが大阪万博のヘッドライナーだったら・・・日本での評価も変わっていたでしょうか。箱根アフロディーテのPINK FLOYDのように伝説になってたかな?

仮に来日したとした場合、そのライヴはワイト島でのものとほぼ同じだったと思われます。ワイト島ライヴは疑似体験になるかも・・・


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One of 10 Great Prog Rock Guitarists [c:TULL Trivia]

ken_wettonさんのブログで紹介されている、ギブソン関係者選出「プログレ界の10大ギタリスト」にMartin Barre(マーティン・バー)が入っています。

"Ian Anderson may be the face of Jethro Tull, but the band’s Celtic-inspired folk rock gets most of its energy from Martin Barre’s aggressive six-string work. On songs such as “Bungle in the Jungle” and “Aqualung,” Barre showed a sense of economy and melody that sometimes eluded his prog-rock peers. His solo in “Aqualung” is often cited as one of rock guitar's greatest moments. "

"Bungle in the Jungle / バングル・イン・ザ・ジャングル"(WARCHILD / ウォーチャイルド)と"Aqualung / アクアラング"(AQUALUNG / アクアラング)ですか。後者はわかりますが前者は意外ですね・・・というか両曲ともプログレではないだろう・・・

賞賛されている"Aqualung / アクアラング"のソロはJimmy Page(ジミー・ペイジ)が一枚噛んでいます。AQUALUNG / アクアラングのレコーディングはLED ZEPPELINの4枚目のレコーディングとスタジオが同じ(部屋は別)だったのですが、このソロのレコーディング中、Jimmy Pageが部屋を訪れ、Barreに手を振ったそうです。ライバル心が燃えたのか、エナジーが注入されたのか、一世一代の名演に仕上がりました。

なお、ギブソンのサイトにはBarreを紹介するページがあります。
http://www.gibson.com/en-us/Lifestyle/Features/Flashback%2078_%20Jethro%20Tulls%20M/


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