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幻のAQUALUNG [c:TULL Trivia]

(記事が古いので最後の追記も読んでください。)

JETHRO TULL / ジェスロ・タルの代表作とされる1971年のAQUALUNG。しかし、当時から現在までのメンバーであるIan Anderson(イアン・アンダーソン)とMartin Barre(マーティン・バー)はことあるたびにこのアルバムに対する不満を述べている。

ベーシストがGlenn Cornick(グレン・コーニック)から素人のJeffrey Hammond(ジェフリー・ハモンド)に代わったことも原因なのかレコーディングは実に難産であり、Andersonが愚痴っていたことをマネジャーだったTerry Ellis(テリー・エリス)も証言している。

AQUALUNGがレコーディングされたのは1970年12月から1971年の2月ごろで、場所はロンドンのベイジング・ストリートにあったアイランド・レコードのスタジオ(現サーム・スタジオ)だった。

しかし、これに先立ちJETHRO TULLは1970年の6月にスタジオに入っている。このレコーディングから"Wond'ring Again"が陽の目を見ているが、本当は4枚目のアルバム(後のAQUALUNG)をレコーディングしようとしていたのではないだろうか。

というのも、この翌月にはツアーに出ているが、ここで"My God"がプレイされ始めているし、11月のカーネギーホールでのライヴのMCでは"My God"がレコーディング中であることが述べられている。

少なくとも、6月のスタジオ入りで"My God"が形になったことは間違いないと思う。そして、"Wond'ring Again"をはじめその他にもレコーディングされた曲はあったが、内容に満足がいかずお蔵入りになったのではないだろうか。

だとしたらAQUALUNGは元々Glenn Cornickがベーシストだった編成で製作開始されたものということになる。このゴタゴタもCornickがクビになった一因かもしれない。

もしまだレコーディング音源が残っているならオフィシャルで出してほしいものだが。

↓最終的にAQUALUNGがレコーディングされたスタジオ(現在)。アルバム的には皮肉にも教会を改修したものである。

大きな地図で見る

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2012/2/12 追記
AQUALUNG40周年記念盤がリリースされたことでこのモーガンスタジオでのボツレコーディングの全貌が明らかになった。ボツったのは以下の3曲。
"Wond'ring Aloud, Again"(原題は""Wond'ring Aloud"か)
"My God"
"Just Trying to Be"
上記は40周年記念盤リリース前の2010年に書いたものだが、思ってたことが案外外れてなくて良かった・・・

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