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Tullのベースライン [c:TULL Trivia]

Stormwatchの40周年記念盤(The 40th Anniversary Force 10 Edition) がリリースされてそろそろ1年たつが、ブックレットに興味深いことが載っているのでご紹介。

これは--ここまではっきり言ってるのを読んだのは初めてだったのだが--Tullのベースラインは誰が作っているのかというお話。


Ian Andersonによれば、

初代Glenn Cornickは、ベースラインは大体自分で作っていた。
二代目Jeffrey Hammondは、自分でベースラインを作ることはまったくなく、Ian AndersonかJohn Evanが作っていた。
三代目John Glascockは、提示されるベースラインを弾くのと自作の両方があった。


いろいろと興味深い。

Glenn Cornickは”Bouree”などいくつかの曲で印象的なベースソロを弾いているが、自前のアイディアだったと。で、"Living in The Past"のベースリフはどうなんだろ・・・?かつてJohn Evanが「あれはGlennにしか弾けない」と言っていたことも気になるんだよなあ。

そしてJeffrey Hammond時代のJohn Evanの知られざる貢献。この時期はセールス的にはピークにあたるわけで、あれもこれももしかしたらEvan作のメロディなのかも、と妄想は膨らむ。Hammondが提示されるベースラインを丸暗記していたというのは知られた話ではあったが。

Glascockはいわゆる天才で、CARMENのDavid Allenによれば練習しなくても難曲をセンスで弾ききったらしいので、何でも対応できたのだろう。

ではこの後のベーシストはどうだったのだろうか。

おそらく少なくともDave PeggはGlascock型だったと思われる。加入以前の曲を弾く時のベースラインが奔放すぎるのと、The Ballad Of Jethro Tullで"Jack Frost Hooded Crow"のベースラインはAndersonが作ったと明言しているので。その後任たちも同じじゃないかな。みな実力者ぞろいだし。

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[知りたい]Thick As A Brick 2がGerald Bostockの回顧録であるという説 [c:TULL Trivia]

本当はリリースされたLive In Icelandの感想を書くはずだったが、Live In Icelandの日本語解説とストレンジ・デイズ誌に納得いかない説が載っているので思うところを書いてみたい。

なお、今号のストレンジ・デイズ誌はIan Anderson特集。日本盤を含むいくつかのリリースラッシュだったので良い機会だったのだろう。企画には率直に敬意を表したい。

納得いかない説というのはTwitterでも触れたが、Thick As A Brick 2 / ジェラルドの汚れなき世界2(以下TAAB2)がGerald Bostock(ジェラルド・ボストック)の回顧録をベースにしているという話で、今号のストレンジ・デイズ誌p.38から引用すると、
アンダーソンは、40周年を記念し"大人になったジェラルドは政界に進出して50歳で引退、もしも自分の人生が投資家や軍人やホームレスだったらという可能性を検証した回顧録を執筆"という設定で『ジェラルドの汚れなき世界2』を製作

とあり、同様の説がLive In Icelandの日本盤解説にも書かれている。(ストレンジ・デイズ誌の編集長の筆になる。)

管見の限り、私はこの説をこれ以外で読んだことがない。ぜひ情報のソースが知りたい。

私のTAAB2のコンセプトの理解はこうである。(公式サイト、ライナー、インタビュー、歌詞に基づく。)
Ian Andersonがその後のGerald Bostockのストーリーを作詞(クレジットもIan Anderson単独)。
以下7つの「ありえた人生」が案出された。
1. 銀行家
2. ホモのホームレス
3. 軍人
4. 聖職者
5. 普通の人(コンビニ経営)
6. 引退した政治家
7. 宇宙飛行士

このうち1~5がTAAB2の歌詞に採用された。6は電子版新聞を模したジャケットに採用された。7はボツ。
これらはパラレルでそれぞれが「ありえた人生」である。
6はTAAB2のジャケットで確かに回顧録を執筆予定とあるが、ジャケの新聞記事を読む限りその内容は政治家としての回顧録(暴露本)とのことである。
なお、引退した政治家GeraldはIan Andersonのツアマネとなり、そこで作詞の意欲がわきHomo Erraticus / ホモ・エラティカスの執筆へとつながる。
さらにHomo Erraticusのサイトにははっきりこう書かれている。

Homo Erraticus marks his return to songwriting


そもそも自分の別の人生を空想で執筆したらそれは「回顧録」ではなく「小説」ではないだろうか?と思うのだが。

というわけで繰り返すが、TAAB2がGerald Bostockの回顧録であるという説のソースが知りたい。
本当にまじめなお願いで、詳しい方ご教授ください。


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A Passion Play - An Extended Performance 雑感#3~リミックス [c:TULL Trivia]

前回

これまでのシリーズと同じく、Steven Wilsonによるリミックスが行われいる。ステレオと5.1chのそれぞれがあるが、やはり本命は5.1chでありステレオはオマケだと思う。(これは近年のIan Andersonのソロも同じ。)

特にA Passion Play本体は前回のリマスターの出来も良かったので、今回のステレオリミックスで劇的に音質が向上したかというとそうでもない。オリジナルのエンジニア、Robin Blackがグッジョブだったということだろう。

ただ、今回のリミックスの目玉に"The Foot Of Our Stairs"に新発見のパートが見つかったというのがあり、本リミックスが「完全版」とはいえると思う。

もっとも当の"The Foot Of Our Stairs"の未発表部分だが、これまでのミックスに聴きなれていると冗長に感じてしまうのが正直なところ。アナログの収録時間の関係でカットされたと言われているが、冗長だから削ったのではないだろうか。

今回のリミックスにあたってIan Andersonの注文があり、それは「大部分のサックスを消せ」だったらしい。サックスはAndersonにとって黒歴史。Barriemore Barlowも同じようなコメントを寄せている。
だがしかし、本作をよく聴いた諸兄には言うまでもないが、本作はサックスがふんだんに使われており、削るなんてまず無理である。
結局サックスはほとんど残してリミックスされている。というか、オリジナルミックスでは聞けなかったフレーズもあるのでかえって増えているんじゃないか・・・

なお、ブックレットのAndersonのインタビューでどうしてサックスを止めたのか真相が語られている。

しかしやはり5.1chリミックスは立体感があって良い。"10.08 to Paddington"から"Magus Perde"を経て"Epilogue"へたどり着く前人未到の流れを5.1chで聴くと、初めてこのアルバムを聴いたころを思い出し、改めて新鮮な気持ちで感動する。毎度のことながら傑作の凄さをあぶりだすSteven Wilsonには脱帽です。


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A Passion Play - An Extended Performance 雑感#2~The Story of the Hare... [c:TULL Trivia]

前回

今回のリリースでは映像特典が付いていて、"The Story of the Hare Who Lost His Spectacles / 眼鏡を失した野ウサギの物語"と当時のライヴで流れていたイントロとアウトロの映像である。

"The Story of the Hare Who Lost His Spectacles"はリマスターのA Passion Playなどで既発なので映像自体は特にレアでもないのだが、ブックレットにはキャスティングの詳細(判明した限り)が書かれている。すなわち着ぐるみの中の人である。

それによると

Ian Anderson → Newt(イモリ)
Martin Barre → Owl(フクロウ)
Barriemore Barlow → Bee(蜂)
John Evan → Hare(野ウサギ)

"Law Of The Bungle (Part II)"の冒頭でMartin Barreは"I'm Martin Barre; but sometimes I'm an owl..."とスピーチしているが、「事実」だったわけだ。

また、エンジニアのRobin BlackがHippo(カバ。ダンスシーンはJeffrey Hammondとの説も)、ツアマネのEric Brooksがカメラマン(役)。
バレリーナの二人はJane ColthropeとGinnie(姓不明)であるが、Tea LadyのおばさんがColthrope嬢の母堂であるという事実も。
あの迫真の演技のおばさんが素人とは!

ブックレットにはJane Colthrope(現姓Eve)のインタビューも載っていて、彼女はジャケットのバレリーナでもあるのだが、フィルム撮影やツアーのエピソード、そしてあのジャケットと裏ジャケの意味するところが語られている。(思いっきりコンセプトの種明かしだが。)

カメラマン役はBarriemore Barlowだと思ってた。以外にもマネジャーのTerry Ellisは加わっていない。

この配役が頭にあると見慣れたフィルムもまた違った印象である。

今回のブックレットは本当に多くの謎が解明されていて本当に読みごたえがある。Jeffrey Hammondいわく、HareはHare Krishnaとかけている、とか。
でもやっぱり、このフィルムの多くはナンセンスだと思う。考えたら負けかなと。
そして意味不明なのにすごくパワーがある。この凄さが全盛期フルスロットルのJETHRO TULLだ。

Jeffrey Hammond作詞、John EvanとIan Anderson作曲のようだが、こんな不思議な曲?を作ったのが「はじまりの3人」というのは何とも・・・




(続く)

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A Passion Play - An Extended Performance 雑感#1~Chateau d'Herouville Sessionsの真の姿 [c:TULL Trivia]

先日リリースされたA Passion Play - An Extended Performance、昨日届いて聴いているわけですが、一番好きなアルバムということもあり、その内容に驚いている。

思ったところ分かったところを徒然に書いてみたいと思う。3回くらいかかるかな。

まず、やはり目玉となるChateau d'Herouville Sessionsである。A Passion Playの原型となったこのセッションはCHATEAU D'ISASTER TAPESとして20周年BOX、そしてNIGHT CAPですでに公開されていた、はずなのだが、一番の驚きは今回リリースされたChateau d'Herouville Sessions(以下1:CHS)がNIGHT CAPCHATEAU D'ISASTER TAPES(以下2:CDT)とかなりの相違点があることである。

今回はその相違点について。

元々、2:CDTはリリースにあたりIan Andersonによりフルートがオーバーダブされセッションの原型そのままではないこと、またまだ未発表曲があることも知られてはいた。
今回Steven Wilsonが1:CHSのリミックスを行ったが、彼は2:CDTのオーバーダブを排し極力原型を再現することに努めたらしい。

曲目の対比表をつくってみた。

App1_2

左が1:CHS、右が2:CDT

1:CHSの曲を少し解説する。
1(The Big Top)、 5(Sailor)は今回新たに公開された曲。もっともブートで流出しており、1(The Big Top)は流出音源では"Intro"と呼ばれていたらしい。
4(Skating Away…) と 8(Only Solitaire) は後にWar Childで陽の目を見る。
13(Animal Song…) はA Passion Playで再利用するためにCDSのテープから抜かれていたらしい。その曲とは"The Story of the Hare Who Lost His Spectacles"である。A Passion Play側でどこまで手が加えられたか分からず原型不明のため今回は1:CHSには収録されなかった。

で、やっと本題だが、まずは2:CDTは曲順が大きく変更されていたことが分かるだろう。もともとこのアルバムは2枚組の予定で、C面(Side 3)まで作ったところで放棄された。
本来Side 1→Side 2→Side 3となるところを、2:CDTはSide 3→Side 2→Side 1と逆に製作している。なぜか。おそらく本来の順番の最後"Law Of The Bungle (Part II)"が未完成で尻切れトンボ感が強いためではないか。

また、曲名の変更がある。以下は変更の対比表。

App2


2:CDT製作時にAndersonが意図的に変更したものもあるようだが、先述した13(Animal Song…)の消去により実際に残っているテープと記録の不一致が発生しており、2:CDT製作時にそれに気づかずずらして曲名付与してしまったことも一因らしい。
それらは今回の1:CHSリミックスでオリジナルに戻されたというわけだ。
しかし、これから"Tiger Toon"という同じ名前の別の曲が存在するわけで、混乱・・・しないか。

あと、1:CHSThe One About The After Lifeというタイトルで製作されていた模様。仮題かもしれないけれど。

続く

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福岡県=ジェスロ・タル [c:TULL Trivia]

数日前にtwitterで少し書いたが・・・

各都道府県の白地図を示して、その形が何に見えるか、という出題?が子供の学校で出ていた。

で、我が子。
福岡県の欄に「ジェスロタル」と書いていた。

↓福岡県↓
Fukuoka

↓ジェスロ・タル(のロゴ)↓
Ian1


なんと福岡県はジェスロ・タルだったのだ!
我が英才教育の赫々たる成果に涙が溢れます。
元福岡県民としてもなんだか誇らしい気分。

まあ、これにも似ているが・・・
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● | クマ──!!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)


ちなみに、下記某府は、
Kyoto_2
「くさったバナナ」と書いてあった。

※答案用紙の撮影は拒否されました・・・


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TAAB1&2完演映像のプロショット [c:TULL Trivia]

今年の日本公演でもやったThick As A Brick 1&2完全再演のプロショットの映像がYoutubeにあります。
昨年のアイスランド公演よりテレビ放映されたものがソースのようです。
このツアーの映像はいずれオフィシャルで出るかとは思いますが、消されないうちに・・・

Thick As A Brick 1


From A Pebble Thrown / Pebbles Instrumental


Might-Have-Beens / Upper Sixth Loan Shark / Banker Bets, Banker Wins


Swing It Far / Adrift And Dumfounded / Old School Song


Wootton Bassett Town / Power And Spirit / Give Till It Hurts


Cosy Corner / Shunt And Shuffle / A Change Of Horses


Confessional / Kismet In Suburbia / What-Ifs, Maybes And Might-Have-Beens



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Ian Andersonの偽サインに注意 [c:TULL Trivia]

Twitterでも書きましたが、Ian Andersonのサインがオークションで出回ってます。

まず、偽物です。

実際にサインをもらった人ならば分かるトラップ?があります。
来日の際にもらったとか、失笑です。

残念ながら被害者が出ているようなので。


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ロコモティブ・シンドローム [c:TULL Trivia]

スポーツジムにて「ロコモティブ・シンドローム」なる張り紙が貼ってあった。
"Locomotive Breath"が大好きな私のことを呼んでいるようだったので近づいてみると・・・

Loco_syndrome

妙に片足立ちにこだわってる。
片足立ちで靴下をはくなどはTULL道の基本である。

詳細情報
http://www.jcoa.gr.jp/locomo/index.html
JETHRO TULL / Ian Andersonとは真逆だな。
我々も無縁・・・でありたい。

Ianlegphoto3


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TULL好きにはおさえてほしい [c:TULL Trivia]

JETHRO TULLはメンバーチェンジが激しいバンドだけれども、それら新旧メンバーが参加したバンドで有名どころは意外に少なかったりする。

とはいえ、TULLが好きならこれは絶対におさえておけ!という3バンドをアルバムとともに紹介してみる。

BLODWYN PIG
初代ギターリスト、Mick Abrahamsのバンド。Abrahamsの音楽はTULLのファーストTHIS WASの片割れであって、ファーストが好きならば絶対聴いた方が良い。TULLがメジャーになるにあたって捨ててしまった一つの可能性ともいえる。Abrahamsのソロも含めどれも安心して聴ける。(言い換えるとワンパターン)
ここではファーストAHEAD RINGS OUTをお勧め。



FAIRPORT CONVENTION
80年代のTULLがメンバーを共有していた、言うまでもなくフォークロックバンドの金字塔。フォークの冠がついているが凡百のロックバンドよりずっとロックしているのはリズムセクションの働きが大きい。ここではDave PeggとDave Mattacksのリズムセクションが堪能できるライヴアルバムHOUSE FULLを推薦。このリズムセクションはA LITTLE LIGHT MUSICと同じ。


CARMEN
故John GlascockがJETHRO TULL加入前に参加していたフラメンコロックバンド(TULLの前座だった)。GlascockがブリバリブリバリとJohn Wettonもびっくりのリードベースを弾きまくっていて感涙することうけあい。フラメンコロックというとどうしてもゲテモノ臭がするのだが、だがしかしそれ以外のジャンル名を思いつかないのだ。ファーストのFANDANGOS IN SPACEとセカンドのDANCING ON A COLD WINDカップリングで廉価で出てます。超絶名盤すぎてもはやTULLとか関係なく必聴。



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