SSブログ

A Passion Play - An Extended Performance 雑感#1~Chateau d'Herouville Sessionsの真の姿 [c:TULL Trivia]

先日リリースされたA Passion Play - An Extended Performance、昨日届いて聴いているわけですが、一番好きなアルバムということもあり、その内容に驚いている。

思ったところ分かったところを徒然に書いてみたいと思う。3回くらいかかるかな。

まず、やはり目玉となるChateau d'Herouville Sessionsである。A Passion Playの原型となったこのセッションはCHATEAU D'ISASTER TAPESとして20周年BOX、そしてNIGHT CAPですでに公開されていた、はずなのだが、一番の驚きは今回リリースされたChateau d'Herouville Sessions(以下1:CHS)がNIGHT CAPCHATEAU D'ISASTER TAPES(以下2:CDT)とかなりの相違点があることである。

今回はその相違点について。

元々、2:CDTはリリースにあたりIan Andersonによりフルートがオーバーダブされセッションの原型そのままではないこと、またまだ未発表曲があることも知られてはいた。
今回Steven Wilsonが1:CHSのリミックスを行ったが、彼は2:CDTのオーバーダブを排し極力原型を再現することに努めたらしい。

曲目の対比表をつくってみた。

App1_2

左が1:CHS、右が2:CDT

1:CHSの曲を少し解説する。
1(The Big Top)、 5(Sailor)は今回新たに公開された曲。もっともブートで流出しており、1(The Big Top)は流出音源では"Intro"と呼ばれていたらしい。
4(Skating Away…) と 8(Only Solitaire) は後にWar Childで陽の目を見る。
13(Animal Song…) はA Passion Playで再利用するためにCDSのテープから抜かれていたらしい。その曲とは"The Story of the Hare Who Lost His Spectacles"である。A Passion Play側でどこまで手が加えられたか分からず原型不明のため今回は1:CHSには収録されなかった。

で、やっと本題だが、まずは2:CDTは曲順が大きく変更されていたことが分かるだろう。もともとこのアルバムは2枚組の予定で、C面(Side 3)まで作ったところで放棄された。
本来Side 1→Side 2→Side 3となるところを、2:CDTはSide 3→Side 2→Side 1と逆に製作している。なぜか。おそらく本来の順番の最後"Law Of The Bungle (Part II)"が未完成で尻切れトンボ感が強いためではないか。

また、曲名の変更がある。以下は変更の対比表。

App2


2:CDT製作時にAndersonが意図的に変更したものもあるようだが、先述した13(Animal Song…)の消去により実際に残っているテープと記録の不一致が発生しており、2:CDT製作時にそれに気づかずずらして曲名付与してしまったことも一因らしい。
それらは今回の1:CHSリミックスでオリジナルに戻されたというわけだ。
しかし、これから"Tiger Toon"という同じ名前の別の曲が存在するわけで、混乱・・・しないか。

あと、1:CHSThe One About The After Lifeというタイトルで製作されていた模様。仮題かもしれないけれど。

続く

--
↓よかったらクリックお願いします↓
人気blogランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

2014/07/03 twitter2014/07/04 twitter ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。