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全曲レビュー #45:"Cross-Eyed Mary" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

"Cross-Eyed Mary / クロス・アイド・マリー(やぶにらみのマリー / クロス・アイド・マリー) " -- AQUALUNG 1971年

これまた代表曲の一つ。静かに盛り上がるイントロには、JETHRO TULL / ジェスロ・タルには珍しくメロトロンが使われている。

前の"Aqualung"と同じく、リフが核となっているハードロックである。が、こちらはややトリッキーなアレンジとなっている。フルートも導入され、よりJETHRO TULLらしいと言えるかもしれない。
そのAqualung氏も歌詞に登場する。

Ian Andersonは多分わざと下品に歌っているが、曲自体はキャッチーで、それぞれのメンバーも自己主張しつつきちんとまとまっているところはさすがである。

リマスター前の邦題は"やぶにらみのマリー"だったが、現在は"クロス・アイド・マリー"となっている。

たまにカラオケで見かける。

↓有名なカバー↓




YouTube: Iron Maiden - Cross-Eyed Mary (Jethro Tull cover)




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全曲レビュー #44:"Aqualung" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

"Aqualung / アクアラング" -- AQUALUNG 1971年

シンプルかつ屈指の名リフを持つ、JETHRO TULL / ジェスロ・タルの代表曲。Ian Andersonのソロを含め、ライヴではほぼ必ず演奏される曲である。

Martin Barreが奏でるギターリフを中心とした典型的ハードロックであるが、中間部はIan Andersonのアコギ弾き語りとなっており、JETHRO TULLの持ち味となるアコースティックとエレクトリックの静と動のコントラストは絶妙である。
また、Martin Barreのドラマティックなギターソロは彼の一世一代の名演だと思う。(このソロをまさにレコーディングしているとき、同じスタジオを使っていたJimmy Pageがたまたまコントロールルームに入ってきてBarreに手を振っていたらしい。(Jethro Tull: A History of the Band, 1968-2001:P.66-67))

そして、歌詞はIan Andersonの当時の奥方Jennieが撮影したホームレスの写真にインスパイアされたもので、Aqualungと名付けられた一人のホームレスの生態を描いている。Aqualungというのはこのホームレスが発するゼェゼェという呼吸音の比喩である。Jennieは歌詞の一部も書いたため、Ian AndersonとともにJennie Andersonとして作曲クレジットされているが、この後離婚したため、2005年に出たAQUALUNG LIVEでは本姓のJennie Franksでクレジットされている

クオッドミックスバージョンも存在し、ベスト盤のM.U.(ただし輸入盤の方)に収録されている。(AQUALUNGにも収録。)

近年はIan Andersonの喉の衰えに対応するためキーが落とされて演奏されている。25周年ボックスにはそのキー下げバージョンでのリメイクが収録されている。

また、この曲には元々はフルートは入っていないが、Ian AndersonのソロライヴIAN ANDERSON PLAYS THE ORCHESTRAL JETHRO TULLでは、フルートを入れて大幅にオーケストラアレンジが施されたバージョンが聴ける。2006年からのACOUSTIC JETHRO TULLツアーでもこのアレンジが踏襲されている。

たまにカラオケで見かける。




YouTube: Jethro Tull - Aqualung (Live)




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全曲レビュー #43:"Teacher" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

"Teacher / ティーチャー" -- 「BENEFIT」 Remastered Edition Bonus Truck

初期を代表するシングルヒットの一つ。"Witches Promise"とカップリングで全英第4位。どういうわけかあまりライヴでは演奏されていないようだが、代表曲の一つである。

よく練られたポップな曲で、フルート、ギター、オルガンがバランス良くフィーチャーされている。
「TOP OF THE POPS」等のテレビ番組にもこの曲で出演した。口パクだったが。

英国ではシングルフォーマットのみのリリースだったが、米国盤(当時)の「BENEFIT」にはこの曲が収録されていた。後に「LIVING IN THE PAST」に収録された。

ミックス違いがあり「20周年ボックス」やDVD「A New Day Yesterday THE 25TH ANNIVERSARY COLLECTION 1969-1994」で聞くことが出来る。こちらはフルートがなくギターがラフである。

ちなみに、カラオケで見かけることがある。


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全曲レビュー #42:"Just Trying to Be" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

"Just Trying to be / ジャスト・トライング・トゥ・ビー" -- BENEFIT Remastered Edition Bonus Truck

すっかり忘れていたこのコーナー。ぼちぼち更新を再開します。
この曲もレビューを書いた記憶があるのだがファイルが見つからないのでまた書きます。
といっても1分半ほどの特になんと言うことないアコースティック弾き語り。

でも良い曲でAQUALUNGあたりに入ってそうな曲。この時期のIan Andersonはこうした弾き語り小曲をたくさん書いていたようで、AQUALUNGや、シングル・未発表曲集LIVING IN THE PASTに収められている。
(皮肉にもBENEFIT本編の曲よりも質が高いように感じられる。)

で、小曲作りに飽きたのというわけではないのだろうが、THICK AS A BRICKという大曲を書くことになる。

この曲はLIVING IN THE PASTが初出。

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2012/1/10追記
上記で「AQUALUNGあたりに入ってそうな曲」と書いていたが、AQUALUNGの40周年記念盤に収録されたことで、実際にAQUALUNGの初期レコーディングの産物だったことが明確になった。LIVING IN THE PASTのライナーをよく見たら分かってたことなんだけど・・・

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全曲レビュー #41:"Witch's Promise" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

"Witch's Promise / 魔女の約束" -- 「BENEFIT」 Remastered Edition Bonus Truck

笛吹きIan Andersonを堪能できる曲は多いのだが、この曲は極めつけといっても良いと思う。また、TULLには珍しくメロトロンが大きくフィーチャーされている点でも聴きもの。
エレキギターは入っておらず、アコギをメインに据えたバッキングにAndersonのフルートが舞う。

「BEAT CLUB」や「TOP OF THE POPS」での口パクの映像が有名なので聴いたことがある方は多いだろう。

当時アルバム未収録だったシングルで、全英第4位のヒットとなった。ベストアルバムにも収録されることが多く、TULLの代表曲のひとつである。

にもかかわらず、ライヴでプレイされたという話は聞かない不思議な曲。

「LIVING IN THE PAST」にも収録。

全曲レビュー #40:"Singing All Day" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

"Singing All Day / シンギング・オール・デイ" -- 「BENEFIT」 Remastered Edition Bonus Truck

リマスター盤のボーナストラックに突入。「LIVING IN THE PAST」とかぶっていますがご容赦。「LIVING IN THE PAST」やるときにはとばしますんで。

と、勢い込んだものの、凡曲。
リズムセクションは渋くて良い仕事しているんだが・・・

おいおいレイドバックするには早すぎるだろ!と突っ込みたいのは山々だが、まあ息抜きみたいなものか。

全曲レビュー #39.1:続"Sossity; You're A Woman" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

Barre

Nollen氏のJETHRO TULL本を読んでいて、この"Sossity; You're A Woman"について面白いエピソードがあったので訳出。

Ian Anderson曰く:
タイトルの"Sossity"というのは、単語の"society"のシャレだった。でもMartin Barreはそれを知らなかった。彼は、"Sossity"は女の子の名前だと思ってたんだな。彼は"Sossity"って呼んでるボートを実際に持っていた。後で、彼が彼のボートにそう名付けてその名前をきれいにペイントしてるって聞いたとき、私は言ったんだ。「Martin、あれは単なる"society"のジョークだったんだよ。」って。それで彼はそのボートを売っちゃったのさ!

Martin Lancelot Barre・・・哀れ

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全曲レビュー #39:"Sossity; You're A Woman" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

"Sossity; You're A Woman / ソシティ・ユア・ア・ウーマン" -- BENEFIT 1970年

最後に来ましたよ、名曲が。

締めはIan Andersonのアコギ弾き語りバラード。(右チャネルのアコギはMartin Barre。)
かなり出来の良い曲で、個人的にはBENEFITの中で一番好き。Andersonのアコギ弾き語り曲では上位に入る曲だと思う。が、なぜかBEST OF ACOUSTICに収録されなかった。心底納得いかない。

ただ、Andersonのアコギがまだこなれておらず少々ぎこちないところが玉に瑕かも。もっともライヴでは流暢に弾いているので、敢えてこういうプレイなのか。

ちなみに、"Sossity"とは女の名ではなく、"Society"のことを指している。

続き

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全曲レビュー #38:"Play in Time" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

"Play in Time / プレイ・イン・タイム" -- BENEFIT 1970年

皆が好き放題やっている曲。ジャムセッションのノリを曲に封じ込めたって感じかな。Ian Andersonが下品なフルートを炸裂させてます。
曲自体はリフで押せ押せタイプの単調な曲なのだが、例によってひねってる。
ま、そんなに出来の良い曲ではないんだけど、熱気のある演奏は◎。Glenn Cornickが嫌いな曲らしい。

※記事が消えていたので再アップ(2013/12/7)


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全曲レビュー #37:"Inside" [e:全曲レビュー, 1968-1973]

"Inside / インサイド" -- BENEFIT 1970年

また地味な曲。雰囲気がSTAND UP収録曲に近い。

バッキング(特にリズムセクション)が好き勝手やってるのが面白い。そこそこわかりやすいメロディのためかシングルカットされた。が、売れなかった。

ひねってる割には結局似たような曲が多いのもBENEFIT の特徴ではある。Ian Andersonがバラライカを弾いている。


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