全曲レビュー #154: "Slow Marching Band"

"Slow Marching Band / スロー・マーチング・バンド" -- THE BROADSWORD AND THE BEAST 1982年

A面を締めくくるのは70年代路線のフォークロック調バラード。シンセ導入に一役買ったとばかり思われがちなPeter-John Vetteseだが、この曲ではドラマチックで素晴らしいピアノを披露している。そしてGerry Conwayも曲名の通りマーチング風のドラムを披露している。

従来路線の曲で新入り二人の存在が目立つのは面白いが、JETHRO TULLの音楽性に適した人選ということでもある。もちろん古株3人のプレイも申し分あるわけがなく、そして曲自体完成度が高い。

トラッド路線とニューウェイヴを融合させつつバラエティに富む曲を詰め合わせたA面は終わる。ちなみにA面を通称BEASTIEと呼ぶが、AQUALUNGに倣ったハッタリで別にコンセプトはない。


--
↓よかったらクリックお願いします↓