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JETHRO TULLの初代ギタリストはリッチー・ブラックモアのはずだった!? [c:TULL Trivia]

御大リッチー・ブラックモアがJETHRO TULL/イアン・アンダーソンの大ファンであることは良く知られている。BLACKMORE'S NIGHTの「GHOST OF A ROSE」では"Rainbow Blues"をカヴァーしているし、「SHADOW OF THE MOON」収録の"Play Minstrel Play"ではイアン・アンダーソンがフルートをプレイしている。

ブラックモアのほうはインタビューのたびにTULLのことを語っていてかなり興味深いのだが、インタビューアがTULLの知識があまりないためか、あまり深い話に踏み込めていないのが残念。
一方アンダーソンは、リッチー・ブラックモアについてほとんどまったくと言って良いほど言及していない。

おそらく、両者にはほとんど交流はないものと思われる。
そんな中、アンダーソンがブラックモアについて触れた興味深いインタビューが、ヒストリー本「MINSTRELS IN THE GALLERY」に載っている。

それによると、デビュー前、まだJOHN EVAN BANDと言ってたJETHRO TULLがプロデューサーのデレク・ローレンスの下でデビューに向けてのレコーディングにいそしんでいた頃、デレク・ローレンスは、あるギタリストと一緒にやっていくことをバンドに強く求めた。
あまりの強力なプッシュぶりにメンバーは、自分たちがそのギタリストのバックバンドとしてプロモートされているように感じたという。「いずれにせよ、我々は彼のことを聞いたことがなかったんで、たいして注目しなかった。」イアン・アンダーソンは言う。「リッチー・ブラックモアって名前だったね!」

当時のJOHN EVAN BANDはギターリストのニール・スミスが脱退する前後の時期で、デレク・ローレンスは子飼いのセッションギタリストだったリッチー・ブラックモアを売り込む良い機会だと思ったのだろう。ローレンスとしては分裂寸前だったJOHN EVAN BANDよりもリッチー・ブラックモアの方にご執心だったのかもしれない。
アンダーソン達もそうしたローレンスの腹の底が分かっていたのでブラックモアの加入を拒んだんだと思う。なぜならJOHN EVAN BANDはこの直後にミック・エイブラハムズを加入させ第一期JETHRO TULLになったわけで、出来るギターリストが欲しかったのは事実であった。

もし、リッチー・ブラックモアが加入していたら・・・DEEP PURPLEはなかったかもしれない。"Smoke on the Water"がフルート入りでプレイされたのだろうか。
いや、デレク・ローレンスの良いように使われてJETHRO TULLも日の目を見なかったかもしれない。
ちなみに、DEEP PURPLEはデレク・ローレンスのプロデュースでデビューした。

しかし、実に興味深いエピソードである。
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