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全曲レビュー #222: "Budapest" [g:全曲レビュー, 1980-]

"Budapest / ブダペスト" -- CREST OF A KNAVE 1987年

Ian AndersonがCREST OF A KNAVEを高く評価しているのはひとえにこの曲の存在ではないだろうか。80年代のJETHRO TULLの代表曲、もちろん全歴史の中でもトップランクに位置する名曲がこの"Budapest"である。

ツアーでハンガリーのブダペストを訪れた際に出会った少女にインスパイアされた曲で、元々は20分を超えアルバム片面を占める予定だったが最終的に半分の長さにアレンジされた。なお、次の曲"Mountain Man"はそのカットされた部分に含まれていたことが流出したデモテープで確認されている。

イントロのキーボード&フルートメロディの美しさでノックアウト、名曲確定なのだがその後の展開も期待を裏切らない。そしてMartin Barreのギターが程よく自己主張している。(Barreはアコギも弾いている。)

10分強にこれでもかとメロディとテクニックが詰め込まれており、Andersonの作曲の一つの集大成と言ってもよいと思う。Andersonとしても試行錯誤と冗長さがあった70年代の曲より満足度が高いのだろう。半分の長さに切り詰めたのもそうした挑戦だったのかもしれない。ヴォーカルは例によってMark Knopflerみたいだが。

印象的なヴァイオリンはFAIRPORT CONVENTIONでのDave Peggの同僚、Ric Sandersによるもの。
以後JETHRO TULLのライヴ定番曲となる。

ちなみに、この曲の発端となった1986年のブダペストでのライヴはプロショット録画が存在する。

パーソネル:
Ian Anderson / イアン・アンダーソン(ヴォーカル、フルート、ギター、キーボード)
Martin Barre / マーティン・バー(ギター)
Dave Pegg / デイヴ・ペグ(ベース)
Gerry Conway / ジェリー・コンウェイ(ドラム)
Ric Sanders / リック・サンダーズ(ヴァイオリン)



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