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全曲レビュー #143: "Protect and Survive" [g:全曲レビュー, 1980-]

"Protect and Survive / プロテクト・アンド・サヴァイヴ" -- A 1980年

B面に入るとだんだん独りよがりな雰囲気になってくる。まあソロアルバムだからそれでも良いのかもしれないが中途半端に過去のJETHRO TULLを引きずっているところがもどかしい。

Protect and Surviveとは英国政府が配布した核戦争対策パンフのことで、テーマにA面の"Fylingdale Flyer"との近似性を匂わせる。

この曲はまだ新路線とリフ・メロディがバランスが取れていて聴ける。まあこのアレンジがIan Andersonに合っているかといえば全然合ってないが。

音圧の薄いシンセにやはり時代を感じてしまうのだ。当時はこれが「新し」かったのだろうが、今となっては逆に時代遅れに聞こえてしまう。

しかし25周年ボックスでMartin Barreのギターを中心に据えたインストとしてリメイクされ、曲としての良さは証明されたと思う。近年も"Locomotive Breath"の後のバルーン飛ばしでプレイされていた。2005年の来日の際にもプレイされた。


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