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全曲レビュー #119: "Heavy Horses" [f:全曲レビュー, 1974-1979]

"Heavy Horses / 逞しい馬" -- HEAVY HORSES 1978年

代表曲の中でもトップクラスの名曲である。

たくましい馬。なんか凄い邦題だが、直訳。
逞しいなんて漢字、めったに使わないと思うが、形が走る馬っぽいので実に妙訳な感じがする。

ギターの単音リフに始まり、ピアノソロをバックに一番、アコギ弾き語りで二番、そして中間部で盛り上がり、リフに導かれて三番を歌ってラストでさらに盛り上がりを見せてフェイドアウトしていく。狙っているんだろうが実にドラマティックな構成となっている。

リフ、歌メロそして間奏と完璧な出来で、さらに各メンバーの最高潮の演奏が凝縮されている。Ian Anderson(イアン・アンダーソン)がフルートソロで変に自己主張していないところも良い。今だったらフルートに逃げるね。みんな自己主張を抑えつつテクニカルにプレイしている。

白眉なのはリズムセクションで、Barrie Barlow(バリー・バーロウ)にしか叩けない国士無双ドラムとそれに絶妙に絡むJohn Glascock(ジョン・グラスコック)の骨太ベースには背筋がゾクゾクする。
Barlowなんて80年代にYngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)のソロで無気力セッションドラムを聴かせてくれるのだが、本当に同一人物なのだろうかと思いたくなるほど、プレイに差がある。

難曲ということもありライヴでは完全再現が難しいのか、どこかしらがカットされてプレイされている。やはりBarrie Barlow在籍時のライヴが出色の出来で、この曲が彼のドラムに支配されていることを認識させられる。2008年の結成40周年ツアーのロンドン公演でBarlowがゲスト出演したが、プレイしたのはやはりこの曲だった。

Darryl Way(ダリル・ウェイ)がゲストでヴァイオリンを弾いている。クレジットにはないがヴィオラも弾いてる?

良くできたプロモフィルムが作られ、20周年ビデオに収録されている。




YouTube: Jethro Tull: Heavy Horses (1978)



Bring me a wheel of oaken wood
A rein of polished leather
A Heavy Horse and a tumbring sky
Brewing heavy weather.


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