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全曲レビュー #102: "Songs from the Wood" [f:全曲レビュー, 1974-1979]

"Songs from the Wood / 大いなる森" -- SONGS FROM THE WOOD 1977年

やっと来ましたよ。超名曲に。

JETHRO TULLに珍しいコーラスで始まるところからこのアルバムSONGS FROM THE WOOD / 神秘の森~ピブロック組曲が尋常でない出来であることを予感させる。

このアルバムから3作、JETHRO TULLはブリティッシュトラッドに急接近する。Chrysalisが全力でプロモートしたこともあり、アルバムは全英第13位/全米第8位とセールス的に成功し、バンドの代表作の一つとなった。

ま、日本での人気はさっぱりだったみたいですが。

しょっぱなのこのタイトルトラックはから、キャッチーな歌メロと格好いいフルートソロで傑作の薫りがぷんぷんするのだが、そんな裏で目茶目茶にテクニカルなバッキングも感涙モノである。

前作から参加したベーシストのJohn Glascock(ジョン・グラスコック)が本領を発揮するのはこのアルバムからで、親友Barrie Barlow(バリー・バーロウ)との鉄壁のリズムセクションが縦横無尽に駆け巡る。

また、本作からDavid Palmer(デイヴィッド・パーマー)が本作参加しJohn Evan(ジョン・エヴァン)とのツインキーボードとなったことでアレンジに深みが出ている。特に、この曲を最高に盛り上げる中間部のトリッキーな展開は、Palmerの作曲だといわれている。後任のEddie Jobson(エディ・ジョブソン)がこの部分を再現できなくて非難されるが(Nollen, p161)、元はツインキーボードなのでそれは酷だろう。Don Airey(ドン・エイリー)も苦戦したらしい。

難曲なためか、リリース当初を除きライヴでフル演奏されることはほとんどない。
邦題の"大いなる森"ってちょっとピントがずれてる気がする。主役は"森"ではなくて"歌"だよね。



Let me bring you all things refined: Galliards and lute songs served in chilling ale. Greetings, well-met fellow, hail! I am the wind to fill your sail. I am the cross to take your nail:    A singer of these ageless times -    With kitchen prose, and gutter rhymes.


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