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全曲レビュー #81:"Minstrel in the Gallery" [f:全曲レビュー, 1974-1979]

"Minstrel in the Gallery / 天井桟敷の吟遊詩人" -- MINSTREL IN THE GALLERY 1975年

代表曲の一つ。アコースティック弾き語り→ギター中心のバンドインスト→エレクットリックなバンドパートの3部からなる。ベスト盤によってはこのうち2部目までがエディトされることがあるが、それはすなわちこの曲の神髄が3部目にあるということである。正直、この3部目がこのアルバム全体の最大の聴きものだと思う。

タイトルのminstrel(吟遊詩人)が指しているのはIan Anderson(イアン・アンダーソン)自身に他ならない。アルバム全体もそうだが、この曲の歌詞は実に内省的である。しかしそれだけに心情を吐露しているともいえ、生身のAndersonと言える。(JETHRO TULLの歌詞は一般的には曖昧でなんだかよくわからないものが多い。)

ちなみに2部はアルバムリリース以前からすでにライヴでプレイされていた。2度目の来日(1974年)でも演奏されていることがブートで確認できる。正直この曲の3部構成はいびつで成功しているとはいえず、この2部は浮いて聴こえる。推測だが、このパートは元々はMartin Barre(マーティン・バー)の曲だと思う。メディアによってはこの曲の作曲クレジットがAnderson&Barreになっていることがあるのである。

25周年ベストには2部がカットされたバージョンが収録されているが、実にすっきりしていて、はっきりいってオリジナルより良い。

シングルカットされたが全米第79位に終わった。




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