全曲レビュー #246: "No Rehearsal" [e:全曲レビュー, 1968-1973]
"No Rehearsal / ノー・リハーサル" -- A PASSION PLAY - An Extended Performance 2014年
前曲"Sailor"からそのままつながるサイドA最後の曲。NIGHT CAPではラストに配置されていたが、まさに大団円的な展開となっている。
ハードな曲だがこの全体に漂うピリピリした緊張感は何だろう。当時のJETHRO TULLが持つ最高のテンションを圧縮して詰め込むことに成功している。当然スタジオレコーディングだが、ほぼライヴで収録されたと思われる。中間部でのBarrie Barlowのドラムなどやりたい放題だがバンドはそのまま突っ走りなんだか無理矢理曲が終わる。この終わりのシンセのダビングが尻切れトンボな印象があるのだが、元のレコーディングはおそらくエンディングも何もなくそのまま力尽きて終わってしまったのではないだろうか。そのくらい全編パワフルである。
中盤のスピーチはIan AndersonとJeffrey Hammondによるもの。
NIGHT CAPではフルートとホイッスル(キーボード?)がオーバーダブされている。A PASSION PLAY - An Extended Performanceはオーバーダブなしだが、やはり未完成度が増す。NIGHT CAPのオーバーダブはこの曲に関しては実に適切で抑制の効いたものだったことも分かる。
なお、お蔵入りにはなったもののさすがに自信ある曲だったのかライヴでは演奏されていた。二回目の来日公演(1974年)でも一部が演奏されている。
この曲はJETHRO TULLのピークの一つといって良いと思う。
--
↓よかったらクリックお願いします↓
前曲"Sailor"からそのままつながるサイドA最後の曲。NIGHT CAPではラストに配置されていたが、まさに大団円的な展開となっている。
ハードな曲だがこの全体に漂うピリピリした緊張感は何だろう。当時のJETHRO TULLが持つ最高のテンションを圧縮して詰め込むことに成功している。当然スタジオレコーディングだが、ほぼライヴで収録されたと思われる。中間部でのBarrie Barlowのドラムなどやりたい放題だがバンドはそのまま突っ走りなんだか無理矢理曲が終わる。この終わりのシンセのダビングが尻切れトンボな印象があるのだが、元のレコーディングはおそらくエンディングも何もなくそのまま力尽きて終わってしまったのではないだろうか。そのくらい全編パワフルである。
中盤のスピーチはIan AndersonとJeffrey Hammondによるもの。
NIGHT CAPではフルートとホイッスル(キーボード?)がオーバーダブされている。A PASSION PLAY - An Extended Performanceはオーバーダブなしだが、やはり未完成度が増す。NIGHT CAPのオーバーダブはこの曲に関しては実に適切で抑制の効いたものだったことも分かる。
なお、お蔵入りにはなったもののさすがに自信ある曲だったのかライヴでは演奏されていた。二回目の来日公演(1974年)でも一部が演奏されている。
この曲はJETHRO TULLのピークの一つといって良いと思う。
--
↓よかったらクリックお願いします↓