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全曲レビュー #231: "Meliora Sequamur" [g:全曲レビュー, 1980-]

"Meliora Sequamur / 第5章:学究の徒:真理を求めて" -- HOMO ERRATICUS Ian Anderson Solo 2014年

教会音楽のようなオルガンではじまるまったり曲。キリスト教伝来の前曲に続き、その影響下にある教育の展開をテーマにしている。
中世に大学制度が拡充されるとともに中世グラマースクールは基礎教育の修養場となっていくわけである。
が、歌詞はその教育現場をなんだか暗く描いている。

それは、タイトルのMeliora Sequamur=Let Us Follow Better Thingsが、Ian Andersonが卒業したブラックプール・グラマースクール(現コリージエット・ハイスクール)のモットーであることとも関わる。JETHRO TULL発祥の地はさかのぼればこのブラックプール・グラマースクールともいえるのでそう斜に構えんでも、と思わなくもないのだが、教育ネタは皮肉に捉えるのがAnderson流である。("Wind Up"とかね。)
後の曲でもあるが、HOMO ERRATICUSは少しだけIan Andersonの自叙とリンクしているようだ。

中間部とラストでは本アルバムで繰り返される変則メロディが顔を出す。また、Ryan O'Donnellもリードヴォーカルを取っている。やはりO'Donnellのヴォーカルは新鮮で、曲の魅力を引き出している。ややまったりな展開のところに違うヴォーカルを配したのは成功だろう。


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