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"Hard Road"か"Wring That Neck"か [音楽]

Made In Japanの豪華盤が出たことでDeep Purpleを聴き直してますが、未だに残る大きな疑問。

セカンドThe Book of Taliesyn / 詩人タリエシンの世界に収録されているインストで第1期の代表曲のひとつでもあるインスト"Hard Road"。これは"Wring That Neck"というタイトルでも知られている。

厳密には米盤が"Hard Road"、英盤が"Wring That Neck"というタイトルになっているようだ。では、どちらが正しいのだろうか?

The Book of Taliesyn / 詩人タリエシンの世界のリマスター盤英文ライナーノーツによると、"Wring That Neck"がオリジナルのタイトル(バンド内のインタープレイを示す隠語、ヤツの首を絞めろの意)だったが、暴力的ということで米テトラグラマトンレコードが"Hard Road"に改名したのだという。

しかし、当時のPurpleはテトラグラマトンと主契約を交わしていて米盤がオリジナル。米盤のリリースが先である。米テトラグラマトンレコードが「改名」というのはちょっと変。

また、ずっと前のBURRN!誌のインタビューでRithie Blackmoreが、"Hard Road"が原題だったがプロデューサーのDerek Lawrenceが勝手に"Wring That Neck"に改名したというようなことを言っていたことを覚えている。なぜ覚えているかというと、Jethro TullがデビューシングルでJethro ToeとミススペルだったのはプロデューサーのDerek Lawrenceの故意だったという説があるためで、よく似た話だったからである。

とはいえ一方でライヴ盤だと"Wring That Neck"と紹介されている。

結局、よく分からんということです。手持ちのPurple関連の洋書もあさったが明確な理由が書かれているものは見つからなかった。

詳しい人教えてください。




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コメント 3

へびつかい

こんにちは。これ、なかなか客観的な事実が出て来ていないもので、推論でよろしければ……

まず、どちらがオリジナル・タイトルだったかについて。

US盤の発売は1968年10月だったと言われています。初回盤が見つけにくいアルバムですが、手許のLPで「た、たぶんこれが初回かもしれなくもないかな?」と思ってる盤のレーベルではたしかに"Hard Road"とクレジットされてます。

"Wring That Neck"とクレジットされているイギリスでのLPリリースは翌年の7月ですが、発売の時期がUSからかなり遅くなったのは、レーベルがパーロフォンから新発足のハーヴェストに移ったからで(ハーヴェストの第一弾リリースだった)、実は古巣のパーロフォン時代の最後のレコードとして、"Kentucky Woman"とのカップリングでシングルが出ています。2ヶ月ほどで廃盤になった希少盤なので見かけたこともないですが、記録を見る限り、タイトルはやはり"Wring That Neck"。発売時期が今ひとつ不明なのですが、USでのLPとシングルの発売時期であった68年10月に近かったのではという推定をしています。レーベル移動の関係で廃盤になったのではないかな、と。

以上のようなところから、テトラが最初にレコードを出したとはいえ、当初はイギリス盤のタイトルがオリジナルだったのではないかと思っています。1968年10月に行われたクリームとのジョイント・ツアーで録音が残されているイングルウッドでのライヴでも、曲紹介でロッドは"Wring That Neck"とはっきり言っています。

となると、なぜタイトルが変更されたのか?について

1980年代のDPASのディスコグラフィでも推定として「タイトルが暴力的だったから?」みたいな文章が出てきます。ただ、レーベルやマネージメント、プロデューサーなどのビジネス関係者からのはっきりしたコメントは読んだことがありません。デレクは……自筆のライナー読んでも「詳しいことは良く憶えてない」てのが良く出てくる人なので、あまり当てにしない方がいいし(汗、リッチーのインタビューも信用して良さそうなのは「(タイトル変更に関して)明確な説明を受けていない」ということくらいではなかろうかと思います。このインタビューは私も読みましたが、インタビュアーが英米でのリリース時期の事実関係についてどこまで把握していたかが少々疑問なため、質問の内容が逆になった可能性もあるのでは?と思っているので、先のコメントの後のリッチーの話も、デレクに関するジョークを言いたいが為のものだったとも考えています(汗汗。

なので……結局、よく分からんというのが正しいです(汗汗汗
by へびつかい (2014-06-08 05:51) 

j-tull.jp

詳しい情報どうもありがとうございます。
やっぱり客観的な情報は少ないようですね。英盤のほうがオリジナルかもというのは驚きでした。シングルというのがありましたか。

"Hard Road"としてたのはあのインタビューだけのようですね。たしか、デレクはコーヒーの飲み過ぎで・・とかいうジョークだったような。

ライヴで"Wring That Neck"と紹介しているわけですし、自分としては"Wring That Neck"寄りになりました。
by j-tull.jp (2014-06-08 09:22) 

j-tull.jp

追記
Nick Simperのサイトを見たら"Wring That Neck"表記でした。

やっぱり件のインタビューは、聞き方を間違えたか御大に翻弄されていたのかも。
by j-tull.jp (2014-06-08 21:35) 

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