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Ian Anderson, Live in Japan, 15th-17th of April 2013, Part 4 [i:Live観戦記]

前回

後半は昨年リリースのTHICK AS A BRICK 2/ ジェラルドの汚れなき世界 2の完全演奏です。Ian Anderson扮するTuftyなる男がSt.Cleveにある屋敷と庭を紹介するyoutubeで始まります。当然すべてジョークですが、考えたら負けです。検索キーワードの"posh bloke in garden"、実際に検索しても(今のところ)出てきません。

TAAB2のイントロはアルバムを聴いたときは地味だと思ったものの、こうしてライヴで演出を交えて聴いてみるとじわじわと盛り上がってかえって良いですね。

構成はスタジオ盤とほとんど同じですが、演奏はよりハードです。ライヴの後でスタジオ盤を聴くとずいぶんおとなしく聞こえます。かなりの難曲ですが、ライヴをこなすうちにメンバーもこなれてきたのでしょう。"Adrift And Dumfounded / アドリフト・アンド・ダムファウンデッド"のキメの部分は日ごとに息の合い方が良くなっていました。
また、新しい曲なのでIan Andersonの喉への負荷が少ないのでしょうか、第一部のTAABと比べるとAnderson自身でボーカルをとることが多かったです。時々Ryan O'Donnel(ライアン・オドネル)が暇そうにしてました。

後半も歌詞とバックスクリーンフィルムがシンクロしています。スクリーンもネタが隠されていて、ステージ上のメンバーを見るのかスクリーンを見るのか迷う部分が多くありました。"Banker Bets, Banker Wins / バンカー・ベッツ、バンカー・ウィンズ"はUNDER WRAPS収録の"Lap of Luxury / ラップ・オブ・ラグジュアリー"のプロモビデオを思い起こさせるものでしたし、"Old School Song / オールド・スクール・ソング"で映されていた学校の集合写真には、子供のころのIan Anderson、John EvanそしてJeffrey Hammondの3人が写っていました。そう、すべてはこの同級生3人のアマチュアバンドからすべてが始まったのです。3日間ともここで感動のあまり落涙。
"Locomotive Breath / 蒸気機関車のあえぎ"をベースにした"Shunt And Shuffle / シャント・アンド・シャッフル"では鉄道模型が映され、"A Change Of Horses"ではスペシャルエディションのDVDと同じくHEAVY HORSES / 逞しい馬のころの写真が使われていました。

"A Change Of Horses"では、John O'Haraが得意のアコーディオンを使用しませんでした。日本に持ってこなかったのでしょうが、元々O'Haraはアコーディオン奏者としてIan Andersonにスカウトされたのであり、大変もったいなかったと思います。アコーディオンのない"A Change Of Horses"はレアと言えばレアでしたが。ただし、この曲では期待通り素晴らしいフルートソロを聴かせてくれました。

このあたりに来ると終演が近づいていることが嫌でもわかります。一方で演奏はクライマックスに向かってハードにテクニカルに盛り上がっていくので、名残惜しくて悲しくなってきます。仕方がないのですがあらかじめ演奏曲がわかっているというのも考え物ですね・・・

ラストは少し演出があります。第一部のTAABではスタッフのTom Lynch(トム・リンチ)がビデオで締めてましたが、第二部では最初に出てきたTuftyおじさんが再登場し、メンバー紹介です。その後、バックスクリーンではスタッフ紹介があります。海外公演のものより短かったですが、おそらく日本公演に帯同していないスタッフはカットしたのでしょう。そのため、前述のTom Lynchは誰だかわからなくなってました。また、ビデオなのでしょうがないですがJohn O'Haraの紹介で"piano accordion"と言っちゃってましたね。弾いてないじゃん!って突っ込み入れましたよ。3日間。

第一部と第二部を比べて、やはり第二部は観客の反応が薄かった気がします。これはTAAB2のアルバムを持っていない人が多かったためだと思われます。でもライヴを通してTAAB2が決してTAABに劣らない、素晴らしい作品であることが分かってもらえたのではないでしょうか。終演後の売店でもTAAB2を買い求める人が結構いたように見受けられました。

今日はここで時間切れ。
まだだ、まだ終わらんよ!


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コメント 4

kishinosato

初カキコミです
TAAB2での、john evanとjeffrey hammondの写真はちょっと感動しましたね。
こいつらがいたから今のタルがあり、TAAB2があるのだ、と…

あと私、大阪公演でポスター抽選に当たりました。
家宝にします(笑)
by kishinosato (2013-05-07 12:50) 

Zig

私は東京公演に行ったのですが、残念ながら前の方に阻まれて、映像が良く見えませんでした。Ianが庭園を案内する場面で、確かPhil Collinsどうのとか言ってたと思うのですが。覚えていらっしゃいますか?
by Zig (2013-05-08 00:43) 

j-tull.jp

コメントありがとうございます。

> kishinosatoさん
ポスター当たったんですね。うらやましいです。私も何度も目を凝らして当選者一覧を見たのですが・・・残念でした。

>Zigさん
「今度Phil Collinsカラオケ大会やります!」みたいな内容です。例によってあんまり意味ないと思います。元ネタがあるのかもしれませんが。
by j-tull.jp (2013-05-08 21:44) 

Zig

エッ ? Phil Collins ?? って感じであまりに唐突だったので気になっていました。ありがとうございます。
by Zig (2013-05-11 11:55) 

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