SSブログ

Ian Anderson, Live in Japan, 15th-17th of April 2013, Part 2 [i:Live観戦記]

前回

THICK AS A BRICK / ジェラルドの汚れなき世界完全再演、とうたわれた今ツアーですが、1972年当時のTAABのライヴを再現しているわけではありません。リリース当初のライヴは各楽器のソロや複数のコントが挿入されて長大な長さになっていましたが、今回はスタジオ盤になるべく忠実に演奏されていました。忠実といってもそれは構成だけで演奏自体は現在のメンバーの個性が投影された、オリジナルの何倍もテクニカルなものです。

1972年のライヴを思い起こさせるものとして演奏中の電話がありました。しかしそこは時代性を反映して携帯電話です。電話の主はJETHRO TULLのツアーに参加していたヴァイオリニストのAnna Phoebe(アナ・フィービ)姐さん。2分後にオンラインでライヴ参加することを約束しそのままバンドは演奏に戻りますが、少しして約束通りSkypeでAnna姐さん登場、同時演奏しているかのようにみせる演出でした。いうまでもなく録画ですけど。
ちなみに姐さんの後ろで怪しげな動きをしていたアクアラングの潜水夫はGavin Esler(ガヴィン・エスラー)、BBCテレビのプレゼンターにして姐さんのパートナーです。

姐さん、数年前に見たときよりも美人になってたなあ・・・
そのときにもらったサイン↓
Ap_gypsy_2

そして、オリジナルのライヴでも重要な要素だった演劇性を現在形で打ち出すための今ツアー最大の見ものは、なんといってもRyan O'Donnell(ライアン・オドネル)でした。パントマイムだけではなく、Ian Andersonに代わって取るヴォーカルはAndersonに近い声質でありながら唱法はまったくオリジナルなもので、5人の凄腕ミュージシャンと対等どころかより存在感がありました。特に今はそのまま歌うのは辛かろうTAABではヴォーカルのかなりの部分をO'Donnellに委ねていました。これは大正解、大英断だったと思います。元々はIan Andersonの喉の衰えをカバーする存在だったと思うのですが、補って余りある活躍でした。
まあ、ミュージカルQUADROPHENIA / 四重人格で主人公のJimmyを演じたほどの役者ですからね。(これも見てみたい。)

TAABの真ん中、レコードでA面とB面が切り替わる部分のフェイドアウト/インではIan AndersonとRyan O'Donnellによる天気/病気コントが挿入されます。海外では観客をステージにあげますが、おそらく言葉の壁のためでしょう、その部分はカットされていました。コントは彼らも日本人観客が理解していないと思ったのか、3日間でだんだん間を取らなくなっていた気がしました。
健康診断に行く気になったところで時間切れ。まだ続きます。



--
↓よかったらクリックお願いします↓
人気blogランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。